旅 瀬戸内(たびせと)

鳥持網代(とりもちあじろ)
海鳥のアビを利用した漁法
上蒲刈島の南東側の海は、北極圏で繁殖して、冬に日本に渡って来るシロエリオオハムというアビの仲間が集まる海域です。
アビの仲間は水中にもぐってイカナゴを食べます。追われた小魚が深くもぐると、海底にいる大型のタイやスズキがこれを追って水面近くまで上がってきます。
このような生態をたくみに利用した漁法が鳥持網代です。漁師はアビの群れに静かに小舟を寄せて、生餌を使って大型魚を釣り上げます。
別名をイカリ漁ともいいます。魚や鳥が激しく泳ぎ回るので、海面が怒っているかのように波立つためです。今ではアビの数が減少してこの漁法は行われなくなりましたが、人と魚との共存の事例として、渡来水面が天然記念物に指定されています。
      蒲刈町・広島県・環境庁
(現地案内板より) 

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