旅 瀬戸内(たびせと)

高見島龍王宮
   
     
  高見島龍王宮
香川県指定天然記念物 高見島龍王宮社叢 昭和63年7月5日指定 多度津町高見1283
高見島の龍王山山頂(297m)にある龍王宮の「ほこら」を中心として東西(70m)南北(60m)ある神社の森。
島の人たちが神域として保護してきたため人の手が加わらず天然林の様子を保っている。
(1)(地質的観点から)
高見島の地層は三層よりなっている。
下層は花崗岩、中層は集塊岩、上層は安山岩の地質から構成されている。
この形は瀬戸内火山帯の名残りで香川県下では北部の山地に見られる形態である。
島嶼部では上部が風化して消失し、小豆島、豊島を除けば高見島と佐柳島にしか残っていない。
(2)(特殊な植物)
このような地質の上に構成された土壌、殊に頂上近くの安山岩と集塊岩の土壌層に成育している植物に「エビガラシダ」と「シロヤマブキ」の貴重な植物がある。
「エビガラシダ」は県下で三豊郡豊中町桑山と高見島のみで「シロヤマブキ」は五色台と屋島と高見島のみである。
本土では開拓された二次林の多い中に高見島のような土壌に頂上近くに残っているのは貴重で価値が高い。
(3)(頂上部照葉樹林)
龍王宮の社叢を分析すると次のような種類になっている。
照葉樹林として「シロダモ」「カゴノキ」「ヤブニッケイ」など高さ20mほどの「クスノキ科」の大木で構成され樹林内は適当な湿度を保っている。
落ちた種子によって無数の「シロダモ」の小木が生えている。
「シロダモ」を中心とする照葉樹林として規模の大きさは県下に他に例を見ない。
社叢林の周辺には、「センダン」「エノキ」「アカメガシワ」「ムクノキ」の陽樹の大木にとりかこまれ、「シロダモ林」の育成を助けている。
県内の山林は植林が行き渡り、天然林は全体の1〜2%、その殆んどが「シイ」「カシ」類の林で「クスノキ科」の天然林としては、琴平町の象頭山(国指定天然記念物)があるだけで、四国ではほとんど例がない。
                  香川県教育委員会
                  多度津町教育委員会
(現地案内板)
 

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