旅 瀬戸内(たびせと)

万葉集秀歌
     
   牛窓海岸  
万葉集秀歌                             作者 不詳    伝 柿本人麿
巻第11 2731
牛窓の 浪の潮(しお)さゐ 島響(しまとよ)み 寄さえし君に 逢はずかもあらむ
(口訳) 牛窓の浪が立って潮騒が島を響かせるやうに噂(うわさ)高く云ひ寄せられたあなたに逢はないでゐることであらうか。(万葉集注釈)
(意訳) 牛窓の浦に打ち寄せる波の音が眼前によこたわる島々に響いていることだよ。
私は寄せては引き引いては寄せる波のように、ほのかに恋ごころの思いを寄せた愛(いと)しいあなたに、もはや逢わないで出帆してでかけることだよ。
もう一度だけ逢いたいものだが・・・・。
その昔、若き日の歌聖(かせい)、柿本人麿は、此の牛窓の海を見つめて恋歌(こいうた)を詠(よ)んだと云う。
(現地案内板より)