旅 瀬戸内(たびせと)

満珠・千珠
   
     
  国指定天然記念物 満珠樹林(まんじゅじゅりん)・千珠樹林(せんじゅじゅりん) 大正15年10月20日指定
ここから東に約1.2q、及び3.0q沖合の周防灘には「満珠」「千珠」の二つの島が浮かびます。
この二つの島は古来より様々な呼び名と伝承を持つ島として知られています。
古くは日本書紀に「奥津島(おきつしま)」「平津島(ひらつしま)」とあり、神功皇后伝説が島名の由来となっています。
また関門海峡を舞台とした源平合戦の物語にも登場します。
この両島は古くより忌宮神社の飛地境内として禁足地であり、現在も立入が制限されています。
そのため、島内の植物が荒らされることなく、原生樹林の植生を今に残しています。
「満珠」と「千珠」の島名については、本文を含め国の天然記念物の説明では沖側の島を「千珠」、陸側の島を「満珠」としていますが、国土地理院の地図や忌宮神社の古地図では逆になっており、現在では両説が並存します。
両島とも様々な植生が見られますが、特に瀬戸内海にありながらヤブニッケイなどの高木や、ヤブツバキやハマビワ、イヌビワなどの亜高木、ホソバカナワラビなどの草木といった暖地性の植物群がみられることが特徴です。
ただし、昨今は自然環境の変異からテイカカズラなどのツル性植物が優勢となってきているようです。
千珠樹林では、ナタオレノキやハマセンダン、バクチノキなどの巨樹なども存在し、またスダジイ群叢が認められるなど、うっそうとした原始林の様相を呈しています。
また満珠樹林はムクノキなどの落葉樹とカクレミノやムベなどの常緑樹とが混在したやや背の低い原始林で、特にヤブツバキが顕著に存在する植物群落を形成しています。
これらの植物樹林の貴重性が認められ、国では大正15年(1926)に両島を天然記念物として指定しています。
また併せてその自然景観の傑出性から満珠、千珠一帯は「瀬戸内海国立公園」としても指定されています。
                   下関市教育委員会
(現地案内板)
 

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