旅 瀬戸内(たびせと)    唐櫃の棚田ー豊島棚田プロジェクトー       
       
  唐櫃の棚田ー豊島棚田プロジェクトー
豊島
ー豊島は面積14.4?、周囲19.8q、標高340m、人口約1,000人の島です。中央の壇山にはスダジイ、クヌギなどの原生林が広がり、豊かな湧水を擁しています。古くから稲作や漁業、酪農が栄え、文字通り「食の豊かな島」として知られていました。
そのほか豊島石による石材業も盛んでしたが、産業構造の変化や過疎・高齢化により、現在は衰退の途をたどっています。
また福祉施設が充実しており、「福祉の島」としても知られています。
1970年代から始まった産業廃棄物の不法投棄は、摘発当時、戦後最大級の産廃事件となり、豊島は「ごみの島」として知られるようになりました。
2000年に公害調停が合意され、現在、産業廃棄物の処理が行われています。
豊島棚田プロジェクト
2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭を機に、豊島の3つの自治会や唐櫃棚田保存会、島内の各種団体、土庄町、豊島美術館を運営する福武財団と香川県の協力によって「食とアートの島」をして豊島の振興を図ることを目的に、豊島「食プロジェクト」推進協議会を設立しました。
その中の事業の一つとして、豊かな農作物と優れた景観を持つこの棚田を復元し、再び稲作を行うことを目的に棚田の再生を始めました。
現在、田んぼや畑、果樹園などとして耕作しながら棚田を管理しています。
再生した棚田
草刈りや竹、樹木の伐採が終わってもすべての田んぼで再び稲作が行えるわけではありません。
長い間、木や竹が生えていたところは水路や斜面が崩れ、稲作を行うことはできません。
現在は地元住民の方に色々と教わりながら、棚田を3つのエリアに分けて管理しています。
一つ目は田んぼエリアです。開墾した田んぼのうち、水路や運搬などに問題がない田んぼでは稲作を行っています。
二つ目は、畑・果樹エリアです。稲作はできないけれど、畑作が可能なところでは野菜や果樹を植えています。
三つ目は草刈りエリアです。畑作もできないところでは草刈りを行い、再び荒れ地に戻らないようにしています。またヤギや牛を放牧し、草を食べてもらっています。
そのほか、棚田の風景を楽しんでいただければと花を植えているところもあります。
ぜひ棚田を散策してみてください。
*3つのエリアについては棚田MAPをご覧ください。
(現地案内板より)