旅 瀬戸内(たびせと)

出崎海岸(半島) 岡山県玉野市
     
出崎海水浴場
出崎海岸
  出崎海岸
出崎半島は、入り江の多い静かな海浜に恵まれ、海浜の松林と浅瀬の海は、夏期は海水浴・キャンプ場としてにぎわっている。(岡山県観光便覧より)
海水浴場の隣には、ドッグ専用ビーチも設けられているのも特徴。

この出崎半島には、林原自然科学博物館(岡山市北区下石井1−2−3により、世界でも最大級といわれ、約6,000uの運動場と充実した設備の研究・実験棟を有する、本格的な「類人猿研究センター」が2001(平成13)年に建設されている。(平成12年9月12日プレスリリース資料より)

このように恵まれた自然を有する出崎半島で、私達もその自然にふれるためよく通ったものであるが、この「類人猿研究センター」ができてからは、海水浴シーズン以外には、一般車両の進入が制限され、入口には鉄の門扉がつくられてしまった。
理由として、「自然保護及び危険防止」とあるが、門扉の外には、駐車場があるわけでもなく、人が入れる通路も開かれていない。
「ヒトに最も近いチンパンジーを通してヒトの進化を考える」ために広大で自然豊かなこの地が選ばれたということであり、この出崎半島のほとんどは、林原の所有ということであるが、この出崎の自然に親しみ、触れ合うことを楽しみにしてきた私達は、そこから締め出されてしまったのである。

海岸線が、埋め立てられ工場の誘致がさかんに行なわれた1960年〜70年代、、
「古来、海は万民のものであり、海浜に出て散策し、景観を楽しみ、魚を釣り、泳ぎ、あるいは汐を汲み、流木を集め、貝を掘り、のりを摘むなど生活の糧を得ることは、地域住民の保有する法以前の権利であった(入浜権宣言から)」との主張が兵庫県高砂の市民からなされ、全国的な 「公害を絶滅し、自然環境を破壊から守り、あるいは自然を回復させる運動(入浜権宣言から)」が行われてきた。「入浜権運動公式サイト」より

この時は、工場の誘致による公害の発生という「負の」部分があり、この出崎半島の場合とは異なるが、私たち一般の人たちが、一企業の土地の買占めによって、海浜の自然から疎外されてしまっているという点では、似たところがあるのでは?
国立公園という国民共有の財産を一企業が独占し、人の入場を制限してよいものなのか?

少なくとも、海浜とそこへ通じる道路は、私達に開放いただいても良いのではないかと思う。
海水浴のシーズンオフになれば、国立公園の美しい風景を見ることも写すことさえままならないのである。
 
ドッグ専用ビーチ わんちゃんの海 わんちゃん